現代の精神医学において、抗精神病剤を用いた治療はきわめて標準的な治療法です。しかし中にはこうした、投薬治療を標準とする精神医学に対して疑問を呈するお医者さんもいらっしゃいます。なぜ彼らは投薬による治療に対して、疑問を抱くのでしょうか。

■心を薬で変えることはできない
彼らは「心を薬で変えることはできない」という信念を持っています。考えてみれば、薬を使うだけで心を変えることができたらそれほど楽なことはありません。しかしここで疑問がわいてきます。心の病というのは心が原因ではなく、脳が原因とされているのだから、心を変えるという着眼点はナンセンスではなかろうかと。

■その人の性格によって起こりうる心の病
この疑問に対して彼らは、「心の病はその人の性格によって起こりうる」という答えを出しています。神経質な性格ですとか、強迫観念を持った性格の人はついつい自分を追い込みすぎてしまい、結果として抑うつ感やけだるさなど心の病を発症するというのです。

そう考えてみると、脳が原因と言うよりもその人の性格が原因であり、抗精神病剤で治すことはナンセンスに思えてきますね。

■いったい何を持って治療したらいいのか
ならば何を持って治療すればいいのでしょうか。彼らは「その人の性格を上手に使いこなすようにする」治療を行います。たとえば神経質な人は、細かなところにまで目が届きます。その目を自分に向けるのではなく、ほかに向けておきよりよい仕事をできるようにしようというのです。

■確かな診断や治療方針はお医者さんと一緒に立てていこう
もちろん簡単に治療の方針を決められるわけではありません。投薬によらず、心の病を治療すると言うときには専門のお医者さんとともに計画を立て行くことが必要になりますね。